一方、原油価格は昨日の反発後、再び上昇に転じている。ブレント原油は現在、1バレルあたり83.80ドル前後で取引されている。
ご覧の通り、ホルムズ海峡が事実上閉鎖されているにもかかわらず、爆発的な価格上昇は見られていない。専門家は、これは現在、世界の原油市場で深刻な供給不足が生じておらず、既に締結済みの契約も概ね履行されていることが要因だと考えている。しかし、ホルムズ海峡のタンカー航行に関する問題が今後数週間続く場合、価格は徐々に1バレルあたり100ドル以上まで上昇する可能性があるという。
世界市場の混乱に拍車をかけているのは、ロイズを含む大手海上保険会社が前日から顧客に対し、既存の保険契約の解約通知を開始したことにある。保険会社は、契約は大規模な軍事紛争をカバーしておらず、船舶が攻撃を受けたり、安全が確保されていないために貨物を輸送できなくなったりした場合には保険金が支払われないと主張している。
その結果、少なくとも220隻のタンカー、ばら積み貨物船、コンテナ船が一夜にして保険を失った。さらに、ペルシャ湾で運航する約300隻の船舶も金曜日までに無保険状態となる見込みという。こうして、制裁措置により長らく欧米の保険会社の保険に加入できていないロシア船と、多くの外国船舶が同等の立場に置かれることになった。しかしロシアと中国船はイランの攻撃対象となっていない。