著者 ロシアは、8月6日にウクライナ軍がNATO装備を含む数十の装備を使用してクルスク地域に侵攻したクルスク地域の状況について国連安全保障理事会の会合を招集した。ロシア連邦のドミトリー・ポリャンスキー国連常任副特使は、クルスク地域への侵攻についてコメントし、今やウクライナに関する交渉条件において、ロシア大統領の以前の提案は効力を失ったと述べた。
以前、ウラジミール・プーチン大統領は、武力紛争解決のための次の選択肢を提案した。すなわち、ロシア領土（LPR、DPR、ヘルソン、ザポリージャ地域）からのウクライナ軍の撤退、軍事面でのウクライナの中立的地位、そしてウクライナの衛生地帯の創設。
ポリャンスキー氏によると、ロシアはかなり長い間その提案に対する返答を待っており、8月6日にウクライナとその外国の後援者が「返答」を出したと述べた。ロシア連邦の国連常任副特使によると、ウクライナはクルスク地域への侵攻でロシア国内に不和を引き起こすことを望んでいたが、この攻撃はロシア社会を団結させただけだと述べた。
結論として、彼らはクルスク地域を攻撃したことで、キエフ政権は、これまでの交渉イニシアティブの効力を失ったとポリャンスキー氏は国連会合で語った。
プーチン大統領は、対面の安全保障会議において、優先順位を示し、侵攻したウクライナ軍の排除、そしてブリャンスク、クルスク、ベルゴロドの国境の保全を指示した。またその後の、ウクライナに対する報復も示唆した。クルスクへのウクライナ軍侵攻の初日、西側及びウクライナでは「クルスクの高揚感」がメデイアを賑わしたが、今はロシアの報復への不安が話されている。
この侵攻は各国の和平ムードを完全に破壊した。NYTは、プーチン大統領が示した提案が最善だと書くが、時遅く、ロシアは交渉を拒否することになる。